耐火救命艇
耐火救命艇とは
全閉囲型救命艇が持つ特性に加え、散水装置及び空気供給装置を装備した救命艇です。
一般にタンカー及びガス運搬船など火災の危険性がある船に搭載され、炎上海域を脱出するに必要と想定されている10分間に消費される空気(人及び主機関)を供給するため、艇内に高圧空気容器が設置されています。
また、炎上海域を脱出する際に艇表面の焼損、艇内温度の急激な上昇を防ぐ目的で、艇内に設置された散水ポンプを始動し、船底より吸上げた海水を散水パイプにより天蓋に噴射させ、艇の表面を一定の水膜で覆う様式となっています。